お元気ですか?
拓平です。
「ヒme呼」稽古は進んでおります。
space早稲田の演出卓に天野さんのいる風景はいい。
また、しりあがりさんのワープロ文字の台本が天野さんの2段に区切られた手書きの台本へと「整え」られていく。
(「整える」→天野さん言語)
この手書きの台本もまたいい。
(読みにくいけどね)
この「整えられた」台本には文字だけではなく、照明•音響のきっかけ、動き、図形、時に意味のない落書きまで書かれている。
「書く」というより「描く」という表現が正しいのか?
この手書きの台本をはじめてみたのはいつの事だろうか?
「天野天街(アマノテンガイ)と流山児★事務所とワタシ」
天野さんに会ったのは今から20年前、新宿花園神社で公演した「書を捨てよ街へ出よう〜花札伝倚〜」
映像監督として参加した天野さんのワタシの第一印象は
「なんでこんな服ダボダボなんやろ」
でした。
しかしこのダボダボメガネのおじさんの監督した映像(制作は濱島さん)には度肝を抜かれた。
「演劇に映像」
一定の価値観でしか演劇をみていなかったワタシには衝撃的なシーンでした。
そして翌年遂に天野さんがspace早稲田の演出卓に座った。
作/佃典彦 演出/天野天街
「最後からニ番目の邪魔者」
未だ流山児★事務所の不朽の名作と言われるこの作品で初めて天野さんの手で「整えられた」台本を手にした。
リズムとテンポ。
見たことのない台本の台詞の語尾と頭に沢山記される○(まる)
執拗に繰り返されるループ。
役者、照明、音響、映像、小道具、大道具、衣装まで巧みに操り、佃さんの不条理世界が異次元世界へ変わっていく。
そして「漢」たちの群舞。
一定の価値観でしか演劇をしてこなかったワタシには衝撃的な公演でした。
あれから20年
「天野天街と流山児★事務所とワタシ」
何本の作品を一緒につくってきたのだろう。
あの「整えられた」手書きの台本には無限の宇宙があり、その都度度肝を抜く仕掛けが待っている。
少年誌の来週号を待つが如く、ワクワクしながらその台本を待つ。(いっぺんにはこないからね)
少し時間がかかるけど、だいぶ焦ったり、後で結構大変になったり、現場で怒号が飛び交ったりするけど、必ず面白いという確証がある。
今までもそうだったし、またこれからもそうだろう。
今回はどんな事になるんだろうね。
ワクワクするねー
みんなお楽しみに!
「天野天街と流山児★事務所とワタシ」写真集
天野さんは
シャツもズボンもダボダボです
「最後から二番目の邪魔者」より
真似真似ループ
「Sheep fucker's exit
~殺しのコンチェルト~」より
俺俺ループ
「最後から二番目の邪魔者」より
若さまの散らかったお部屋と
イワヲくんの散らかった頭
天野さんの文字
味がありますね
★オマケ★
天野天街×流山児★事務所の宣伝美術コレクション
(イラストデザイン/アマノテンガイ)
02' 「最後から二番目の邪魔者」
03' 「Sheep fucker's exit
~殺しのコンチェルト~」
05' 「夢の肉弾三勇士」
06' 「無頼漢」
07' 「浮世混浴鼠小僧次郎吉」
08' 「双葉のレッスン」
07' 「オッペケペ」
15' 「西遊記」